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親の仕事を継ぐ気なんて、さらさらなかったが…

 

私は「菱田司法書士事務所」の三代目、司法書士の菱田徳太郎です。

祖父、父の後を継ぎ、約30年少なくとも1000人以上の相談にのってきました。

 

とはいえ、若いころは親の仕事を継ぐ気などありませんでした。

祖父は私が2歳のときに亡くなりましたし、

小学生のころは、父はよく仕事を家に持ち帰っていてあまりよい印象がなく、

書類ばかりを見ている仕事がどんなものかよく分かっていませんでした。

父との会話はほとんど記憶になく、

うっすらと法律関係の仕事をしているのだろうというくらいの認識でした。

そんな環境でしたので、父の仕事に興味すら持ちませんでした。

 

ただ、高校3年生になり、大学受験で進路を選ぶとき、

「サラリーマンになる気はないな」

「スポーツは好きだけれど、それで生活はできない」

「他にこれをやりたいというのはない」

「それなら、父の仕事をやってみようか」

そのように思い、中央大学法学部を受験。

2年浪人の末、合格しました。

 

このときも司法書士という仕事がどういうことか分かっておらず、

法律に関することだというくらいの理解でした。

実際に、大事な仕事だとやりがいを持つようになるのは、

資格を取って本格的に仕事を始めてからです。

 

大学には入学しましたが、折しも学生運動の真っ最中。

多感な時期で影響を受けやすく、

当時、私は学生運動に足を突っ込んで、ほとんど授業には出ない日々でした。

大学にいる意味を見いだせず、中退することになりました。

 

 

現場で実践しながら独学を続け、司法書士を目指す

当時、たまたま、父の事務所で事務員の方が1人退職したため、

父の事務所に就職し、司法書士試験の勉強を始めることにしました。

 

父が主に個人の方の不動産や相続の問題を担当し、

私は法人の仕事、例えば、地元の中小企業の会社設立などを手伝っていました。

 

昼は仕事をし、夜や土日は司法書士試験の勉強をする日々です。

単に勉強だけをしているより、父の仕事を見たり、教わったり

実務を行ったりしながらの方が、

司法書士の世界を理解しやすいのでは? と安易に考えていました。

ですが、意外にモチベーションをキープするのが大変でした。

 

司法書士試験を6年間で4回受け、29歳のとき、晴れて合格。

それから今まで40年近く、司法書士の仕事を続けてきました。

 

 

相談者の話をよく聴き、相談者とともに考える

私が相談を受ける際、大切にしていることが2つあります。

1つめは、相談者の話をよく聴くこと。

2つめは、相談者と二人三脚で解決へと向かうこと。

 

相談事は、相談者の人生にとって重要な課題です。

特に、相続の相談は、土地や建物など大事な財産や大きなお金を扱うもの。

それゆえに、人間関係のしがらみや感情、利害損得、欲などがからまっており、

なかなか当事者だけでは、最善の方法を見出せなかったりします。

 

事実が実際はどうで、相談者自身がどう考えていて、

望んでいる結果はどういうことなのかを、まず明確にすることが大事。

そのために司法書士としては、相談者の話をとにかくよく聴くことが欠かせません。

望んでいる方向への解決にもっていきたい気持ちはあっても、相談者は

「相手にうまく話ができない…」

「どういう風に話をもっていったらよいか分からない…」

と悩んでいます。

この際、必要な知識は法律ではなく心理学や交渉術。

相手の心理を考えた上で、どう話し合えばうまく折り合いをつけられるかの

アドバイスをします。

事実関係やどうしたいかの希望を整理し、

方針を決めて、選択できる方法をいくつか提示します。

 

また、司法書士が弁護士と決定的に違うのは、

司法書士は相談者と一緒に考える立場であることです。

弁護士は代理人として自分が判断して行動し、紛争を解決することが多いのですが、

司法書士は紛争が生じないよう、紛争の手前で解決するのが仕事です。

そのために、司法書士が一方的に主導権を握って解決するのではなく、

相談者と役割分担をし、あるときは相談者に動いてもらうなど

協力し合っていく力が求められます。

 

 

息子から継ぐと言われたとき、正直にうれしかった

そのような職業柄もあって、

私は子どもに「家業を継いでほしい」と言ったことはありません。

子どもは子どもの人生があり、親とは別の考え方だからです。

 

息子の陽介からは、他にしたいことがあると言われたら、

実は他の司法書士に継いでもらおうと考えておりました。

ですので、陽介から「司法書士になる」と聞いたときは、

正直に言うとうれしかったです。口には出さなかったですが。

 

以来、陽介には、あれこれと指導するというよりは、

私自身が現場で実践を積む姿を見てもらう、

いわゆる背中を見せるという方法で伝えています。

 

 

見習いたいのは、日野原重明さんや江藤价泰さん

私自身、尊敬している人が2人います。

1人は聖路加病院の日野原重明さん。

日野原先生は50代で、よど号ハイジャック事件に遭ったことから、

内科医としての名声より、人のために生きようと決心して行動に移された方。

信仰に基づいた生き方をし、

晩年までエネルギッシュに活動されていたのが素晴らしいです。

 

もう1人は、日本の法学者である江藤价泰さん。

「日本の社会で法律を仕事にする人はどうあるべきか」を考えていた方。

司法書士の勉強会で知り合いましたが、

年齢や肩書き、職業などは関係なく、誰とでも親しく話し、

わけ隔てなく人に接していました。

月1での勉強会に30年参加して、そのお人柄を身近に感じ、

見習うべき姿勢だと思っています。

 

 

仕事のやりがいは、高齢者・障害者の笑顔を見ること

父の時代は司法書士といえば、

会社の設立登記や相続の問題解決などの仕事が主でした。

今は、いろんな分野の仕事が増えており、

その内の1つに成年後見制度があります。

 

成年後見制度とは、知的障害、精神障害、認知症など精神上の障害により

判断能力が十分でない方が不利益を被らないように援助する制度です。

 

現在、私は高齢者で認知症の方や、知的障害や精神障害の方の

成年後見に力を入れており、仕事としては18年目になります。

 

成年後見の仕事は貢献性が高く、非常にやりがいを感じます。

老人ホームに行き、高齢者の方の昔の話をしっかりと聴きます。

同じ話が繰り返されるのですが、それでもじっくりと根気よく聴く。

すると、最初は元気がなかった高齢者の方が満足し、にっこりと笑顔になります。

 

これは障害者の方の場合も同じで、

こちらが誠意をもって話を聴くことで、気持ちが相手に伝わるのでしょう。

うれしそうな笑顔になるのです。

その瞬間、「ああ、よかったな」と心底思うのです。

 

期日にせかされることなく、相手の人格を尊重して話を聴くこの仕事こそ、

私に向いている仕事だと自負しています。

 

世の中は助け合いでできており、

何事も「当たり前」にあると思ったら生きていけません。

生かされ、生きている。

そのことに感謝をし、プラス思考の考え方へと変えていく。

これが人生をよりよく生きる要です。

 

単なる紛争の回避ではなく、人生の要を

司法書士の相談業を通じて伝えていくことが私の使命だと思っています。

 

 

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